あるプログラマの就活

内定もらえました。
よかったね

背景

 
君は誰?
そこそこプログラミングができる情報系大学生です。
過去に競プロerをやっていました。
 
性格
(自白RTAみたいで嫌ですが重要な就活情報ということで涙をのんで書いています)
 
就活に向いていない性格でした。
選考への直接的な影響もそうですが、就活の実行そのものも困難でした。
 
就活時に特に不利に感じた自分の性格は、
  • 内向的、人と話すと疲れがち
  • 社会的な向上心が薄い
  • 自分に嘘をつくのが苦手
  • 考えすぎる、自虐的
などです。
 
有利点を挙げるならば、謙虚で嘘をつかない雰囲気のようなものは出ていた気がします。
 
スキルセット
比較的使いやすかった手札、という意味で挙げると
など。
学歴自体はたぶん直接的には影響しませんでした。初対面時に保険的な働きをすることはあったかも?
 
プロコン実績は、多くの企業で求められるレベルとしてはカンストしていて決め手にはなりませんでした。(あと競プロ挫折した身なので積極的なアピールに使うのがはばかられました)
卒業研究も似たような感じで、専門的な視点でのすごさはあまり見られませんでした。
ただ、面接で便利な話の種になるという意味ではこれらの知識/体験は役に立ちました。
直接活かしたい場合はもっと違う方針があると思います。
 
割と就活余裕感が感じられる(え?)スキルセットなのかもしれませんが、性格/価値観的なマッチングが難点だったのとたくさん並行応募する元気がなかったせいで特にその利点は感じませんでした。
人生ってもしかしてこんなんばっかですか?
 
希望職種/業界
仕事に繋がりやすい特定の技術に特化しているわけではなかったため、プログラマ枠であることだけが職種の条件でした。
強いて言えば関数型プログラミングができそうだと嬉しくなりました。
研究職は仕事外でも仕事に取り憑かれそうなので避けました。
 
業界も特に縛りはありませんでした。
最初は自分の興味などになるべく近そうなことをしている企業を探していましたが、途中で性格的な相性を優先したほうがよさそうだと思い直したのでそれもやめました。

就活はじめられませんでした

大学では就職説明会や就活相談みたいなものが3年の冬くらいに始まりがちで、一般に大学生というのはそれらの支援を有効活用して一斉に就活に励むことかと思います。
僕には無理でした。
 
一言でいうと、就活に対する学校的な価値観が息苦しくて苦手だったためです。
 
大学のありがたい支援を自切して、かと言って足取り軽く就活しまくれる質でもなかったので、ウンウン言いながらやっとのことで書類選考にいくつか応募しました。
加えて、一社選考中の間に他社の応募を進めるのがかなり無理(これは一人の人を好きになってるのに他の人と交際しなきゃいけないような感じです。交際したことないけど)だったので一社ずつやりました。
全部ソフトウェアエンジニアとかそういう感じの職種でした。
 
一社目は書類で落とされました。
二社目も書類で落とされました。
三社目も書類で落とされました。
 
最後辺りでは「書類選考に向いてないのでは?まともな成果物がないのが悪いのでは?技術に強い興味がないのが悪いのでは?」など弱気になってきて、それを払拭するために成果物をこしらえました。(今?)
あとずっと興味があった関数型言語を身に着けるべくそういう感じのインターンを始めました。(今?)
まあどちらも久しぶりに面白いプログラミングになったという意味ではよかった気がします。
 
(成果物に一応言及しておくとこれです→ https://github.com/winjii/UnnamedEditor
 
ここまでの流れが大学3年の11月~2月くらいです。
今になって思うと、たぶんウンウン言いながらエントリーシートを書いている時点で何か間違っていました。
エントリーシートは、お日様(あれば)か全てを受け入れてくれる優しい友人(いれば)の下で書いたほうが良いです。
 
年末年始は実家に帰省してたんですが、帰省が終わる前日に色々な気持ちが重なって夜道でめちゃくちゃ泣いたりしてびっくりしました。
アスファルトを眺めながら自分は意外と善良な人の心が残っているかもしれないなどと思いました。
 
4月にかけて、インターンの最中に新型コロナウイルスが本格化したり大学の研究活動が始まったりして、なんやかんや大変なことになりました。
リモートワークが苦手だったこともあってかインターンがリモートワークになった辺りから全てが曖昧になってしまって、人生が曖昧になりました。
 
研究室だけが僕の人生に匹敵するくらい曖昧な空気だったので、なんとか研究室のオンラインゼミには顔を出せていました。
研究の担当教授(とても優しい)から逆求人サイトを使うと手軽で良いみたいなアドバイスをしてもらったので、IT系の逆求人サイトを探して就活を再開しました。
 

逆求人サイトについて

IT系の逆求人サイトは色々あると思うのですが、いくつか使った中ではpaiza新卒が一番合いました。
コーディングテストが前提のサービスで、コーディングテストがかなり競プロ的なので僕としてはだいぶ楽でした。
稀にだいぶ楽ではない問題があったりしてキレそうになります。(嘘。本当は近年キレたことなし)
コーディングテストのおかげかとりあえず送ったろみたいなスカウトが比較的少なめなのも良いところです。
あと企業側の真剣なお気持ちを伝えるシステム(ゴールデン/プラチナスカウトとかスカウト時のメッセージとか)が割と活用されていて、プロフィールをちゃんと埋めていれば相性の良さそうな企業が向こうから教えてくれることもあって色々助かります。
自分で企業を探すとBtoCの企業やネームバリューのある企業などしか見つけられなくて、それが自分に合っていないということもある(多分そういうことのほうが多い)ので…
 
一応プログラミングできる方だと思うけどなんか自分からどうアピールしたらいいのか分からない、ちょっと死にたいかもみたいな人はpaizaいいと思います。
 
逆求人ではないけどコーディングテストと言えばAtCoderJobsも良さそう。
僕がAtCoderJobsを使わなかった理由は、競プロをやめてから競プロ周辺をちょっと避けてたという個人的な心情だけです。
 

面接について

paizaを使い始めてから初めて面接が発生し始めました。
面接というと個人的にあまり良いイメージがなくて、特に、面接でありがちな質問に対して用意してあるありがちな返しをするみたいなのはザ・上辺コミュニケーションという感じで嫌だなあと思っていました。
 
実際のところ、典型的な質問自体はマジで聞かれました。
実際に聞かれた典型質問だと、例えば
  • 就活における軸はなんですか?
  • 企業に入って何がしたいですか?
  • 人と合わない時どうしますか?
  • 新しいことへのチャレンジをできますか?
  • これまで苦労したことは?
など。
(逆求人式なためか、志望動機とかは聞かれなかった)
 
こういうのに答えるのは苦手でした。
企業に入って何がしたいですか?と言われても、ぶっちゃけ内定欲求が満たされていない状態でそれより高次の欲求を推測するのは無理がありませんか?とか、そもそも仕事で何がしたいかなんていうのはかなり選択的な欲求では?などと思ってしまいます。
 
就活後半になって分かってきたことですが、なんというか”そういう思考”は就活ゲームにおいて弱いです。
 
面接というのは面接官と学生がお互い巨大な文脈を押し付けあう場なので、細かいことを気にしていないで適当にすきな文脈を持ってくるのが強いです。
と言っても文脈を押し付けあうだけだともしかして私達相性が良くないですか?になってしまうので、面接では自分の文脈を適度に押し付けつつ相手の文脈にも忖度していくみたいな作業をやって互いに相性を見ます。
 
この作業のために、自分の好きな文脈(というか人格)を持っておく必要があります。
特に僕の場合価値観などの表層的なパーソナリティはその時の気分によって変わってくるのですが、就活をする時に(もしかしたら就活に限らず)それだと困るのである程度一貫した人格を決める必要がありました。
これがいわゆる自己分析というやつかもしれません。
分析というより選択に近い気がします。
 
具体的にやったことは台本の用意です。
典型的な質問への回答例を想像上の自分のセリフだと思って書いておき、たまに反すうすることで人格を体に慣らしました。
 
就活における典型的な文脈(御社が第一志望でめちゃくちゃ労働意欲あります!とか、学生時代はこんなことでビジネススキルを発揮しました!とか、感動的な体験がきっかけで人生が変わり今は完全ハッピーです!とか)に従う気は全く無かったので、非典型というか個人的な回答例が多かった気がします。
回答が典型すぎると虚しくなりますが非典型すぎるとコミュニケーションする気がない人になってしまうのでうまいところを狙う必要があり難しいです。
 
台本を丸暗記はしていなかったので実際に答える時は結構適当でしたが、自我を一定に保つという意味で事前準備は役に立ちました。
答えづらい質問や重い質問が来たときはアーとかエーとか言ってガチ長考してました...
 

内定が出るまで

paizaは企業側から割とカジュアルな空気でスカウトが来るので特別な志望動機ストーリーとかを体に慣らす必要がなく、そこそこ並行処理できました。
面談をするどうかは主に労働条件と直感で決めてました。(特に「人生にバリューを出そう」とか言い出しそうな感じの企業は避けていました)
一回以上話をした企業を数えると5社くらいですが、結果が出るまで完了したのは2社です。
ほか3社は選考途中で良い内定がもらえたので辞退しました。
 
結果が出た2社のうち片方は最終面接で落とされました。
スタートアップっぽい雰囲気の企業だったこともあって最初から専門的な技術を要求していたことと、あまり穏やかでない(ド主観)雰囲気で自分と合わなかったことが影響したと思います。
穏やかでなさにビビっていたので細かいことはあまり覚えていません。
 
もう片方は最終的に内定をもらえた企業です。
インフラ系の事業を主力にしていて、ベンチャー/スタートアップ感は薄いところです。
初回の面接からかなり話しやすい雰囲気でした。
 
二回目の面接ではスライドを使った自己紹介をやりました。
向こうの質問に答えていくのと違って、長い自己紹介をした場合こちらの文脈で空気ができてしまい面接官側が話を合わせるのが難しくなると思うのですが、それでもこちらの話に合わせてきてくれたのが優しかったです(?)
 
その頃国内では新型コロナウイルスが落ち着いてきて県境超えの移動自粛が解禁されることになったので、解禁される当日に最終面接を設定してもらって東京のオフィスまで行きました。
最終面接では社長とも話し、話しやすさに安心しました。
 
質問は割と典型的でしたが、印象に残っている質問として「n年後どうなりたい?」が答えづらかったです。
「社会的に成功したいとかはないが、仕事に自信を持てる精神的に安定した大人になりたい」みたいなことを言った気がします。
いうて緊張していたのでそれ以外の質問はあまり覚えてません。
 
穏やかな雰囲気だったので全体的に素の社会不適合キャラのままで通せました。
(マジの社会不適合ではないです全国のマジ社会不適合さんごめんなさい)
 
最後にこちらからの質問として、就活中ずっと気になっていた「仕事の目標と個人の人生目標が必ずしも一致しないことについてどう思うか」という趣旨の質問をし、社長から解釈一致な回答が返ってきたので追い安心を得ました。
その後の社員面談タイムで突然内定を告げられたのでIQが5くらいになり、気付いたら東京の街をあてもなく徘徊していました。
東京の街中は長居すると疲れるのでT市こと森へ帰りました。
 

終わってみて

まともな量応募してないですが、会社によって全然雰囲気が違うという当たり前のことは身にしみて分かりました。
あと精神的にずっとつらかった。
話してみないと個々の会社の雰囲気が分からないというつらさもありますが、それ以上に自分自身がどういう雰囲気の会社を選ぶべきかということが”当たり”を引いてみるまでは全く確信できなくて、当たりを引くまでは「自分と相性が良い場所なんてない。相性が悪いのは自分が悪いんだ」という念に駆られ続けるしかないのがひたすらつらかったです。
就活とかいうシステムなんなんだ。
学生もつらいし、人事の人の話によると人事側も学生に内定を蹴られると精神的に来たりするらしくて、マジでなんやねんこのシステムと思いました。
 
居住予定地(東京)に森生やしたい。
天皇になれば東京のど真ん中に家と森生やせるんですか?(不敬罪
 

潤滑油かごま油か

香りが良いので絶対にごま油です。
 
ここまで読んでくれてありがとうございました。